4-2 ネットワークの構成と通信方式

インターネットの仕組み


インターネットは、 情報通信ネットワークによって成り立っています。
私たちが日常的に利用するWi-FiやLAN(ローカルエリアネットワーク)もその一つです。 ネットワークがどのように機能しているのかを見てみましょう。

インターネットで使用される通信方式には以下の2つがあります。
1. 回線交換方式


電話の通話に例えるとわかりやすいです。 相手が電話中は別の通話を行うことができませんよね。 この方法は、2人の間で回線が確立され、他の人が割り込むことはできません。

2. パケット交換方式


データを小さな単位「パケット」に分割し、異なるパケットを同じ回線で送信します。 この方式により、ネットワークはより効率的に利用できるようになり、同時に多くのデータ通信が可能になります。

ネットワークの種類

ではどのようにしてネットワークで情報をやり取りするのでしょうか。


私たちは会話をするときに、文法や共通の認識がありますよね。 ネットワークでも同じようにプロトコルという約束事があります。 どんな決まり事の元やり取りするかは事前に機器同士で取り決めています。 インターネットでのプロトコルはTCP/IPとよばれます。

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・TCP(Transmission Control Protocol)
TCPはデータをパケットに分割し、送信された順番に並べ替えます。
また、データに抜けや誤りがないかを確認し、完全な形に仕上げる役割を担っています。

・IP(Internet Protocol)
IPは、各コンピューターに割り当てられたIPアドレスを用いて、
データパケットのルーティング(経路選択)
を行います。
これにより、情報が正しく目的地に届けることができます。

・IPアドレス
インターネット上では、コンピューターはIPアドレスを通じて互いに情報をやりとりしています。
IPv4という規格では、IPアドレスは32ビットで示され、8ビットごとに区切られた数値を10進法で表記します。
最近では、IPv4の後継としてIPv6という規格が普及し始めており、IPv6は128ビットで構成されています。

・ドメイン名
IPアドレスは数字の羅列であり、人間にとっては理解しにくいため
分かりやすい名前に変えたものがドメイン名です。
ドメイン名は階層構造になっており、「.(コマンド)」で区切られています。

・DNSサーバー
コンピューターはドメイン名を直接処理できないため、
IPアドレスに変換する必要があります。 この変換を行うのがDNSサーバです。
DNSサーバは、ドメイン名とIPアドレスの相互変換を行い、スムーズな通信を実現しています。